2020-08

休日は神官戦士!

アリシアと言う名の【鳥】

アリシアの歌声が柔らかく響く。ハーピー達には物珍しいのだろう、聴き惚れている者が多い。目に涙を浮かべている者もいる。 だが足りない。ハーピーの長、クィーンは腕を組み「この程度か」と言わんばかりの表情で聞いている。 『私』がこの後の展開を考え...
休日は神官戦士!

【棲みか】に響く歌声

「…龍治、これってどういう事?」 訳が分からない。戦うにしろ交渉するにしろ、ハーピー3人と言うのは、シャイン達1~2レベルのパーティからしたら妥当か、ちょっと厳しいくらいだと思う。 なのに、いきなり数がどっと増えた。ざっと数えて30以上? ...
休日は神官戦士!

ハーピーは何人?

「平均」という言葉がある。多くの日本人は、この単語を見たときに次のように連想する。「普通ってことよね」「これ以下だと恥ずかしい?」「出来て当然よ。出来ない奴は努力不足ね」 確かにそういう一面もあるかもしれない。だがちょっと待って欲しい。 学...
休日は神官戦士!

普通の意義

林の中の獣道を、しばらく西に進む。すると不意に視界が開き、その先には、古いが立派な造りの洋館が佇んでいた。『これは…』 思わず声が出る。昔の貴族の別荘だろうか? だとしたら、さぞかし裕福な貴族だったのだろう。ここまで立派な建物は【イーストエ...
休日は神官戦士!

泉の精霊

神秘的、と言って良い場所だろう。 街から徒歩で二時間という近い場所にありながら、人の手によって荒らされた形跡はなく、泉は清い水を湛えている。 まばらに囲む木々の葉が、春の日差しにアクセントを付け、周囲に柔らかな雰囲気を与えている。 ピクニッ...
休日は神官戦士!

このイカれた世界にようこそ♪(ヤケ気味)

『旦那さんを探して欲しい?』 と、依頼人に言葉を返す。『はい。先日、釣りに行ったきり帰ってこないのです。どうかお願いします、お礼は少ししか出せませんが…』 そう言って、若い婦人は革袋を差し出す。確かに多くはない。入ってるのが全部銀貨だとして...
休日は神官戦士!

彼女の実力

訓練場の一角で、武具を打ち合う音が響く。かれこれ数分間続いているだろうか。 『私』は多少息が上がってるが、相手はまだまだ余裕のようだ。エルフという種族は、総じて【耐久力】に欠けると聞いていたが、彼女は違うらしい。 加えて、戦い方も厄介だ。動...
休日は神官戦士!

装備…の前に

『この娘は私の少し年の離れた妹でね、成人したら冒険者になりたいって言ってたのよ。そして先日、貴方のことを話したら、どうしても会いたいって…』 途中から、ルシアの声が言いづらそうに小さくなっていく。調子に乗って話し過ぎてしまったのを、後悔して...
休日は神官戦士!

来客と訪問と…

『お客様、ですか? 私に?』 午前の見習いへの講義中、講義室にやって来たシスター・エレーナが、続けて口を開く。『ええ、ノイマンさんという方で、先日のお礼をしたいとか。講義は私が行いますから、早く行ってあげなさい?』 名前を聞いて納得する。手...
休日は神官戦士!

理想と現実(交友関係含む)

修正後の能力値をシャインと見比べてみると、鏡子のキャラの方が有能に見える気がする。…ま、まあシャインは2レベルだし? このくらいはハンデ(?)に丁度いい…「あ、忘れてた。鏡子…ちゃんは2レベルスタートだね」「……はいィ!?」 なんか変な声が...
休日は神官戦士!

鏡子の人でなし!(正しい意味で)

「次は職業? どんなのがあるの?」「職業は4つね。【戦士】と【神官】と【魔術師】と【盗賊】よ」 そう聞くと、鏡子はちょっと首を傾げ、「それだけ? 歌手とかって無いの?」「歌手がどうやって冒険するのよ…」 戦闘中に歌でも歌うの? それって敵味...
休日は神官戦士!

鏡子もやるって

「ん~~っ!」 開放感から、両手を横に広げて伸びをする。金曜日のHR後って、他の曜日とは一味違うわよね。 周囲に目を向けると、部活のある子は、それぞれ思い思いの表情を浮かべつつ教室を出ていく。見学は一通りしたけど、特に入りたいクラブってなか...
休日は神官戦士!

それぞれの学び

宿屋の一室。粗末なテーブルの上に、カゴに入れられたリンゴが一つある。『これが1。ここにもう一つリンゴを入れると2となる。式で表すと「1+1=2」もしくは「1×2=2」ということだな。分かったか?』 魔術師が、もう一つのリンゴを入れつつ言う。...
休日は神官戦士!

義務って辛い

「税金だよ、税金!」 龍治が滅多に見せない輝かんばかりの笑顔で言う。…前に見たのはいつだろう、小学校の遠足の時だったかしら(軽い現実逃避)「………ぜいきん?」 自分では確認できないが、この時の私の表情は「仏頂面」と言う言葉が良く似合うものだ...
休日は神官戦士!

『私』の一日

ふと時計に目を向ける。2時前か…まだ何か出来そうね。と言ってもシナリオが無いんじゃゲームは…あ、そうだ!「ねぇ龍治、シャイン達の日常を考えてみない? シナリオのヒントになるかもしれないし」 せっかく背景が出来たのだ、存分に使いこんであげたい...