2022-02

休日は神官戦士!

怒らないとは言ってない

『では、魔王軍のこちら側への干渉は無いと?』 『じゃな。大河より北の人族もむざむざ負けはすまい。…安心したか? いと小さき人の姫よ』 『安心…というより歯がゆいですね。いえ、戦を望む訳ではないのですが…』  以上、竜王とマナ姫の会話…という...
休日は神官戦士!

賢き者

【魔法】には大きく分けて2系統ある。  【魔術師呪文】と【神官呪文】だ。  前者は人並み外れた【知力】が必要で、後者は神の声を直接聞けるほどの【信仰心】を要求される。  それらを操る【魔術師】と【神官】、成ろうと思っても成れるものではないし...
休日は神官戦士!

追われていた者

風を切る、という言葉自体はありふれているが、これほど実感したことはない。 『うわ~~、すごいね~~♪』  すぐ後ろで騒ぐアリシアの言葉すらも、聞き取りづらい。  正直、自分で操ってる気分など欠片もない。ただ手綱を持ちルルに身を任せてるだけだ...
休日は神官戦士!

幼児がやってきた

フッフッハッハッと私の呼吸が規則的に、そして速く紡がれる。  細かく二度吐いて、同じく細かく二度吸う。意識してやってる事じゃなくて、自然とそうなっちゃうのよね。というか、私にとってはこれが一番楽な走り方なの。  只今夕方五時過ぎ、私は日課の...
休日は神官戦士!

何とかセーフ?

『グゴオォォォォォォォォッ!!』  怒りと悲しみを湛たたえた赤き【竜王】の咆哮が世界中に響き渡る。  それに応え、大陸の各地から白、青、黒、緑、黄金、白銀の【竜王】達が現れる。  目を掛けていた巫女の『私』が死に、最早この世界に価値は無いと...
休日は神官戦士!

後始末…え?

「「ばんざ~い♪」」  2人で大喜び。なにせ本命の【金貨】で最大値の8000gpが出たのだ。半分にしても4000gp、これが喜ばずにいられようか。  え? まだ【宝石】と【装飾品】があるだろうって? …察してくれる? 「他は全滅…ってのは流...
休日は神官戦士!

後始末~その1~

『竜の巫女パーティが一人、戦士ローデリック、有翼獅子を討ち取ったりー!!』  城の前、中央広場にて宣撫官の声が大きく響く。  その脇には、切り落とされた有翼獅子の頭部が、存在感を放っている。  こうして見るとさほど大きくは無いけど、あんなサ...
休日は神官戦士!

舞い降りる翼

さて、解説しましょうか。  と言ってもどこから…ああ、まずは私が気づいた龍治のマスタリング…GMとしての考え方ね。  何度かゲームして分かった龍治の考え、それは…  こいつ、見た目に反して派手なの大好きなのよ!  だから強めのモンスターを出...
休日は神官戦士!

山間の暴君

人間~広義に於ける意味で~には、特別な感情がある。  それは“憧あこがれ”と言われるものだ。  力、知識、美、金、権力等々。自分が持たないものに対して「それを手に入れたい」と考え、人生の大部分、或いは全てを費やしてしまう事もままある強烈な想...
休日は神官戦士!

馬ってどこに居る?

「わ~っ、久しぶりっ!」  思わず口から出てしまう。というかもう、久しぶりを通り越して懐かしい感じだ。 「余り近いと、返ってなかなか来なくなるよね」  確かに龍治の言う通り。何時でも行けると思うと、逆に足は遠のく様だ。 「いっつも何かしらイ...
休日は神官戦士!

学びと発展

「じゃあ、改めて始めようか。何か希望のシーンはある?」  何事も無かったように言う龍治。あ、そうだ。 「前回のお話はどうするの? こっちになんか影響ある?」  我ながら、やりすぎた話の関連が気になる。 「今のところ特にないかな? 現実で例え...