2020-08

休日は神官戦士!

踏み込みが足りない!(設定的な意味で)

出来あがった地図を両手で上にかざす。売ってるRPGの物に比べたら拙い物だが、自分達で作った物だと思うと感慨深い。「じゃあ次は細かい設定だね。シャイン達の居る街を、この地図のどの辺りにする?」「ん? 家が有る所でいいんじゃない?」「中央山脈作...
休日は神官戦士!

なるほどザワールド(ツッコミ不可)

レベルアップ作業終了。さあ、シャイン達の新たな冒険の始まりよ!「じゃあ、始めましょうか。今度はどんな依頼なの?」「え?」 龍治が意外そうな顔でこっちを見る。「え…って、ゲームするのよね? 何か問題あるの?」「うん。というか、何もシナリオ考え...
休日は神官戦士!

「力」の理由

前言撤回。「ね、ねぇ龍治?」「ん、決まった?」 ぐ…「ちょ、ちょーっとアドバイスが欲しいかな、なんて…」 こっちを見る龍治の視線が痛い。しょうがないじゃない! 神官の1レベル呪文は6種類だけど、魔術師は9種類もあるんだから!「はぁ…どっちの...
休日は神官戦士!

日曜日にレベルアップ♪

薄暗がりの部屋の中、魔術師が呪文を唱える声が響く。 戦闘中に使う呪文とは違い、この手の所謂【占術】に分類される呪文は、時間がかかる事が多いらしい。『私』は黙って「指輪」を付けた右手を、机の上に差し出しつつ待つ。 しばらくすると、魔術師の声が...
休日は神官戦士!

一つの結末

『うわぁ……』 いつもは見上げている雲が下に広がる。その雲に遮られる筈の太陽は、何の妨害も無く頭上で燦々と輝く。そして、視線を前に向けると、大地が緩やかな曲線を描きつつ広がり、その先には水平線となっている。『お爺ちゃま…これが「世界」なので...
休日は神官戦士!

取って置きの贈り物

『どうじゃ、ここに留まらんか? 何不自由ない暮らしを約束するぞ?』 赤竜が更に顔を近づけて言う。『…申し訳ありません。私は人として、そして光の神の使徒として、人の世界で生きていきたいのです。…どうかご容赦ください』 そう言って頭を下げる。例...
休日は神官戦士!

竜と『私』

違う世界、というのは少々語弊があったかもしれない。 だが人間は「想像を絶する光景を目にしたとき」には、そう表現するしかないと思う。 地下なのに広大な空間。松明やランタンの光では、どこまで広いのか到底判別つかない。 しかし、何より凄いのは目の...
休日は神官戦士!

光の神の加護

輝きが静まった後は、まるで違う世界の様だった。 今までは松明とランタンという頼りない光源だったため、ろくに見えなかった礼拝堂の細部がよく見える。絨毯の模様や痛み具合、壁に描かれた竜の壁画。そして、戦っていたゴブリン達が目を抑えて床で転げまわ...
休日は神官戦士!

第2ラウンド!

倒れ伏したホブゴブリンを見て『チッ』と舌打ちする奇妙なゴブリン。仲間が倒された怒りとかではなく、期待していた戦力が当てにならなかったという悔しさから来るものの様だ。『お嬢、そのまま!』 ディーンの声が聞こえた次の瞬間、頭の上を何かが通り過ぎ...
休日は神官戦士!

いざ、決戦!

ついにこの時が来た。 左右の部屋は確認した。囚われていた商人は開放し、遺跡の外に送りだした。戦闘に支障が出ない程度の宝も手に入れ、もはや後顧の憂いは無い。 今、私達の目の前には、遺跡の奥に続く通路を塞ぐ、大きな両開きの鉄製のドアがあった。『...
休日は神官戦士!

一桁違ったみたい

「龍治ー? ちょっとおばあちゃんに電話するから、適当に時間潰しててー?」 階段下から二階にいる龍治に声をかける。「らじゃー」 ちょっと気になったので、一言付け加える。「…タンスとか勝手に開けるんじゃないわよ?」「………らじゃー」 返事に間が...
休日は神官戦士!

銅貨はどうかな?

気を取り直して、考えるべきことを考えよう。 指輪の詳細? この世界で【ロア】の呪文を使える魔術師を探すなんて、それだけで大きなクエストになってしまう(なってしまった)今考える事ではないだろう。 ゴブリン退治? ふむ。考えるべき事ではあるけど...
休日は神官戦士!

指輪と魔法はどのくらい?

その輝きは一瞬とも永劫ともつかない間続き、そしてそれが収まったときには『私』の手の中(正確には鎖帷子の小手の中)から指輪は消えていた。『くっ! 今の光は一体… はっ? 大丈夫ですか、マスター!?』 『私』は慌てる魔術師を静かに諭す。『静かに...
休日は神官戦士!

左の部屋には何がある?

雑多、という言葉がこれほど似合う部屋もないだろう。 部屋の大きさは右の部屋と一緒。違うのは、正面奥に拷問器具ではなく古めかしい机と椅子、右の壁際には書棚があり、左側に寝台があること。元々は司祭の部屋だったと思われる。だが…「元々は司祭の部屋...
休日は神官戦士!

毒?なにそれこわいの?

『気が付きましたか? 私は光の神の神官シャイン。貴方はゴブリンに囚われていたのです』 男性はゆっくりと周囲を見回し、ハッと気づいて自分の体を確かめる。『…そうだ、私はゴブリンに捕まって…あれ!? 痛みが、あいつらに嬲られたはずなのに…』 安...