休日は神官戦士!

休日は神官戦士!

何とかセーフ?

『グゴオォォォォォォォォッ!!』  怒りと悲しみを湛たたえた赤き【竜王】の咆哮が世界中に響き渡る。  それに応え、大陸の各地から白、青、黒、緑、黄金、白銀の【竜王】達が現れる。  目を掛けていた巫女の『私』が死に、最早この世界に価値は無いと...
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後始末…え?

「「ばんざ~い♪」」  2人で大喜び。なにせ本命の【金貨】で最大値の8000gpが出たのだ。半分にしても4000gp、これが喜ばずにいられようか。  え? まだ【宝石】と【装飾品】があるだろうって? …察してくれる? 「他は全滅…ってのは流...
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後始末~その1~

『竜の巫女パーティが一人、戦士ローデリック、有翼獅子を討ち取ったりー!!』  城の前、中央広場にて宣撫官の声が大きく響く。  その脇には、切り落とされた有翼獅子の頭部が、存在感を放っている。  こうして見るとさほど大きくは無いけど、あんなサ...
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舞い降りる翼

さて、解説しましょうか。  と言ってもどこから…ああ、まずは私が気づいた龍治のマスタリング…GMとしての考え方ね。  何度かゲームして分かった龍治の考え、それは…  こいつ、見た目に反して派手なの大好きなのよ!  だから強めのモンスターを出...
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山間の暴君

人間~広義に於ける意味で~には、特別な感情がある。  それは“憧あこがれ”と言われるものだ。  力、知識、美、金、権力等々。自分が持たないものに対して「それを手に入れたい」と考え、人生の大部分、或いは全てを費やしてしまう事もままある強烈な想...
休日は神官戦士!

馬ってどこに居る?

「わ~っ、久しぶりっ!」  思わず口から出てしまう。というかもう、久しぶりを通り越して懐かしい感じだ。 「余り近いと、返ってなかなか来なくなるよね」  確かに龍治の言う通り。何時でも行けると思うと、逆に足は遠のく様だ。 「いっつも何かしらイ...
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学びと発展

「じゃあ、改めて始めようか。何か希望のシーンはある?」  何事も無かったように言う龍治。あ、そうだ。 「前回のお話はどうするの? こっちになんか影響ある?」  我ながら、やりすぎた話の関連が気になる。 「今のところ特にないかな? 現実で例え...
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生死の境を越える者(越えた方が良いとは言ってない)

『司祭様! どうか、どうかお願いします!』  神殿の一室に悲痛な声が響く。  今『私』の目の前では、品の良い老婦人が「生死の境を越える者」オリバー大司祭に縋り付いている。  遠く、西の王都から遥々やって来たというこの老婦人は、藁にもすがる思...
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やり過ぎの結末

シナリオ終了後、龍治が帰宅した後の加々美家の夕食時。  何気なくつけているテレビのバラエティー番組の音が流れる中、ふと気づいた私は、対面で同じく食事中の父と母に、やはり何気なく聞いてしまった・・・・・・・。 「うちの貯金って、どのくらいある...
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戦の結末と、やりすぎ注意?

『いま喋ったのは貴様か?』 『はぁ?』  口に出したら、近くに居たオークが怪訝な顔で反応してきた。…なるほど、そういうことか。 『いや、なんでもない』 『はぁ』  少し間の抜けたやりとりをした後、改めて意識を魔剣に向けて、声には出さず「聞く...
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魔の剣

戦場の中央で対峙する『俺』と領主。ある程度近づくと、領主は馬から降り始める。…ほう? 『利を捨てるか、領主よ』  『俺』の問いに、領主は苦々しげに、 『フン、どの道貴様に飛ばれたら無意味なのでな。…下馬する代わりに、飛ばないと約束してくれま...
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魔王軍、進撃!

【闇の砂漠】中央にそびえる【魔王城】、その地下に築かれた地下都市の南端部分に【俺】はオーク軍を率いて訪れていた。  目の前に広がるのは巨大な魔方陣。そう、これこそは我ら闇の軍勢が地上に攻め込む為に必須なもの。  全員が魔方陣の上に乗るのを確...
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『俺』とオーク

大陸中央に広がる【闇の砂漠】 その中心にある【魔王城】 パッと聞くと「そんな場所で生きられる種族なんていない、それこそ悪魔や不死者だけだ」と思うだろう。だが、それは地上に生きる種族の浅はかな考えだ。  「地上に」と言ったな。そう、この砂漠の...
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ここはどこ? あんたは誰?

「ふふ~ん♪」  土曜日の昼近く、気分よく宿題をこなす私。向かいでそれを見ていた龍治が、 「楽しそうに宿題する人って珍しいかも」  と、のたまう。ふーんだ、あとで分かるわよ♪ ・ ・ ・  宿題と昼食を済ませ、改めて向き合う。ゲームマスター...
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黒騎士ってどこに居る?

以上、回想終了。というか思い出したら腹立ってきたわね。 「考えたら重要なところ何も決まってないじゃない! これでどうシナリオ作れっていうのよ!」  天を仰いで愚痴る。いえね、これでも考えたのよ?  まず龍治のキャラの立ち位置なんだけど… ・...